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海外不動産投資コンサルティング

MARKET UPDATE

Overseas investors are buying Japanese properties
海外投資プレーヤーが日本の不動産を購入中

日本

2017.12.07

巨大な東京の不動産投資市場

CBREが10月に発行したグローバル調査レポート「How much real estate? A global city analysis.」によると、国の単位で考えた場合に不動産投資マーケットが最も大きいのはアメリカですが、“We can see that Tokyo stands out as the world’s largest single real estate market, with a total value of investable real estate of $711 billion.”という記載通り、都市の単位で考えると東京が最も大きい不動産投資マーケットであるという事です。

海外投資家が日本不動産を購入

そんな巨大不動産投資市場である東京とその近郊を中心に、海外投資家が不動産購入の動きを加速させています。2017年度の4月から9月の海外投資家の日本不動産購入額は6,572億円と、前年と比較すると約3倍増加しました。

GICがディズニーの「オフィシャルホテル」を買収

今年の9月には、GIC(シンガポール政府系投資会社)が、東証上場の不動産投資信託(REIT)と共同で、東京ディズニーリゾートに近いシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルを買収するというニュースが話題になりました。総投資額は約1,000億円になる見込みです。シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルは現在アメリカのファンド会社(フォートレス・インベストメント・グループ)が所有しています。客室は1016室と、ディズニーの「オフィシャルホテル」の中でも最大規模を誇ります。GICは今後も日本での不動産取得を検討しているという事です。

安邦保険集団は賃貸マンションをバルク購入

海外ホテルなどの大型買収などで知られる中国保険大手の安邦保険集団は、米投資ファンドのブラックストーン・グループから、日本全国の約200棟の賃貸マンションを約2,600億円でバルク購入しました。中国当局からは、海外買収が多いという理由で監視を強化されている同グループですが、GIC同様、日本の不動産投資に商機ありと考えているようです。

超低金利や円安が、海外投資家にとって日本の不動産への投資マインドを高めているようです。海外からの投資マネーが流入する事で、現在も過熱気味だと言われている日本の不動産価格をさらに押し上げているという声もあります。このような海外勢の投資熱がいつまで持続するのかが注目されています。

記事提供:三宅美子(Yoshiko Miyake)