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  • 四方見聞録 〜摩天楼から一膳飯屋まで〜 〜世界が、人が、そして心が見える〜

COLMUN
元テレビ朝日台北所長の海外放浪記 
四方見聞録
~摩天楼から一膳飯屋まで~
~世界が、人が、そして心が見える~

四方見聞録 ~口上~

台湾

2019.04.01

台湾の夜景

台北のランドマーク、台北101。台湾の街並みもようやく変貌を遂げつつあるが……

皆さん、初めまして。甘粕代三です。今回、御縁があってステイジアキャピタルさんのHPにコラムを書かせていただくことになりました。題して「四方見聞録」。

元々は新聞記者、民放テレビ局記者、ディレクター、プロデューサーなど虚業に長く従事がしてきましたが、9年前に早期退職し売文業に転じました。その後、最も歓迎できない人物がこの国の頂点に立ったので、当時流行っていたパーマネントトラベラーなる糸の切れた凧、胴の破れた三味線となってアジアを中心に流浪を続け日本、香港、台湾、大陸の紙誌に時事問題、競馬評論などの駄文を寄せて糊口を凌いでいます。

この数年、日本のメディアの劣化を痛感しています。流浪の間に見聞したものごと日本のメディアからは探し出すことはできず、表面的な空理空論に大騒ぎするだけ。ご存じのように中国、韓国との関係は谷底とも言っていい最悪の状況。日本人の両国に対する感情は改善の兆しも見えないままです。しかし、その感情の多くは日本の報道に起因するもので、その地の人々がどのように暮らし、そのような思いを持って生きているのか、これを周辺の諸地域の人たちがどう受け止めているのか、全く見えてきません。日本人の中国、韓国に対する悪感情、そして台湾への実体以上の好感は実体のない報道がもたらしたものではないでしょうか。

天下国家、空理空論はもう真っ平御免。現地の息遣いが感じられる現実を自分の見聞からご紹介し、皆さんの海外に対するご理解の一助になれば、と考えています。そして、その中からこの国が世界の中でどう位置取りが変わってきているのか、ご理解いただければ望外の幸せです。ステイジアキャピタルさんの業務に関連する不動産、ホテル、観光などを中心に据えていきたいと考えていますが、時には脱線することもあろうかと思います。それはそれで楽しみいただければ、とお詫び旁々、幕の開く前からお願いする次第です。初回は「中国青年の見た台北」。そろそろ幕開け、チョーン!柝の音が入ります。それでは隅から隅まで、ず、ず、ずいーっとご愛読のほど御願い奉りますぅ~。

甘粕代三(あまかす・だいぞう)
1960年、東京は隅田川の畔で生まれる。早大第一文学部在学中に中国政府給費留学生となり大陸へ2年遊学。東京新聞記者、テレビ朝日台北・マニラ支局長、サンデープロジェクト・チーフディレクター、朝まで生テレビ・プロデューサーなどを経て売文業。アジアを中心に世界各地を流浪、日本、香港、台湾、大陸で時事、競馬評論を展開中。