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海外不動産投資コンサルティング

MARKET UPDATE

Yokohama’s Travel and Hospitality Industry Trends
横浜のホテル事業の最新トレンド

日本

2017.11.22

最近、横浜市のベイエリアを中心に、高級ホテルやサービスアパートメントの建設が続々と計画されています。

ハワイのザ・カハラ・ホテル&リゾートが横浜に開業予定

リゾートトラスト株式会社は、2020年夏頃をめどに、みなとみらい(MM)21地区に「横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」と、「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」の2つの高級ホテルを開業する予定です。

「ベイコート倶楽部」は同社のハイエンドブランドであり、完全会員制として知られます。「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」は、ハワイ州オアフ島にある名門ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」のラグジュアリーブランドのホテルであり、米ハワイに次ぐ2か所目の開業となることから話題になっています。

「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」はワイキキの喧騒から離れて静かにバケーションを過ごせるホテルとして、開業当時から各国の王族、国家元首やハリウッドセレブなどに愛されてきました。「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」も海外の要人や、富裕層をターゲットにしています。(地上14階建・客室数は146室)

客室面積は約50~120平方メートルで、宿泊料金は1泊数十万円程度を予定しています。イタリア料理や日本料理などのレストランのほか、マッサージなどが受けられるスパや、室内プールなども併設されます。総事業費は458億円を見込んでいます。

ハイアットブランドが横浜に初進出

ハイアットホテルズコーポレーションと株式会社ケン・コーポレーションは、神奈川県横浜市中区山下町に「ハイアット リージェンシー 横浜」の開業(2019年6月)を昨年発表しました。「ハイアットリージェンシー横浜」は地上22階、地下1階建ての予定で、総投資額は約220億円という事です。

SAの高級ブランドであるオークウッドが横浜エリアに初進出

三井不動産レジデンシャルと丸紅は、横浜の「馬車道」駅直結徒歩1分のエリアに横浜の新たなランドマークとなる超高層のミクストユースタワーを建設しています。住宅、商業、宿泊、文化など複合的な施設が計画されているこのタワーの中に、サービス付きの長期・短期滞在施設であるオークウッドが進出する予定です。オークウッドは世界のエグゼクティブたちに愛されるサービスアパートメントのブランドです。北米、アジア、ヨーロッパで約25,000室以上が運営されています。オークウッドのロビーは46階に設けられ、51階までの各フロアに175の客室が展開される計画です。2020年2月の開業に向け、工事が進められています。

横浜市が2年前に海外の人々へ向けてアンケート調査をおこなったところ、東京近郊の横浜の知名度はまだそれほど高くないという結果がでたそうです。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催決定などによる国際的な注目を受け、新たな高級ホテルの開業を大きな観光のフックとし、横浜がインバウンド需要をしっかり取り込めるかどうか注目されています。

記事提供:三宅美子(Yoshiko Miyake)