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海外不動産投資コンサルティング

MARKET UPDATE

“Pacific Trade Pact Set to Give Big Boost to Vietnam!”
TPPはベトナム経済に大きな恩恵をもたらす!

ベトナム

2016.01.22

世界銀行は1月6日「TPPに関する経済効果を分析したレポートを発表」し、ベトナムが大きな恩恵を受けるだろうという見通しを示しました。TPPは昨年10月に最終合意され、協定は各国議会の承認により発効されることになっています。


ベトナムはアメリカの輸出拠点に
ベトナムは繊維、衣料産業分野で米国への参入が有利になるだろうという見方が強く、2030年までにTPP効果による成長率の上乗せは約10%と12カ国で最大となる見通しです。既にクラレ、伊藤忠商事などの日本企業は成長を見越し、ベトナムをアメリカへの輸出の拠点にするべく活発な設備投資をはじめました。TPP発効後には税負担が軽減されることもあり、技術力の高いベトナムを拠点にアメリカへの輸出を増やしていく戦略です。

非居住者でも不動産購入が可能に
また、ベトナムでは2015年7月1日より「住宅法」が改正され、非居住者でも条件付きで物件の購入をすることが可能になりました。一部のデベロッパーはその後も慎重な姿勢を見せていましたが、2015年11月に住宅法の細則が公布(12月に施行)され、施行細則が有効となった12月10日から活発に販売を始めています。購入できる権利を持つ外国人の対象者は「パスポートに入国印がある」者と明確に規定され、短期の滞在者も含めてほぼ全ての非居住者が購入できることになりました。外国人の住宅所有権の保有期間は50年で、一回に限り追加で50年間の延長が認められることが明確化されています。

2016年も不動産需要は続いていく
中国経済と資源安により経済成長にブレーキがかかっているマレーシアをはじめとした新興国の中で、ベトナム経済は明るい要因が多いと考えられています。世界的な不動産総合サービス会社のSavillsが発行したレポートでは、"The rapid urbanization, decreacing household size and young population will continue to underwrite property demand through 2016" 『急速な都市化と核家族化、およびローカル層(特に若者の)の住宅ニーズが、2016年の不動産需要を支えているだろう』と述べています。また、外国人投資家によるベトナム不動産購入は引き続き活発であり続けるだろうとコメントしています。2016年はいよいよ「ベトナムの時代」となるのかが注目されています。

☆Today's English Word!

【保証する・責任を負う】underwrite
不動産レポートなどにもよく出てくるワードの一つです。ローンをunderwriteする(融資を約束する)などのようにも使います。

written by Yoshiko Miyake