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MARKET UPDATE

"Developers seeing sharp drop in sales in Miami"
マイアミの分譲住宅ブームに陰り?

アメリカ

2016.04.01

2016年3月30日のWall Street Journalによると、フロリダ州マイアミで住宅ブームが崩壊しつつあるとのことです。建築プロジェクトを中止するデベロッパーや、価格を引き下げる販売会社が増えるなどの現象が起きています。



フロリダの人口はニューヨーク州を抜いて2,000万人に

ところで、フロリダ州といえば昨年はニューヨーク州を抜き、全米で3番目に人口が多い州になりました。(2015年末時点で2,000万人を超えています。)

ちなみにフロリダ州を含むいわゆるサンベルト地帯(南・西南部の気候が温暖な州)への人口流入は、アメリカ北西部から移住してくる人々と、南米からの移民が大部分を占めています。こちらのテーマに関しては2015年12月25日付けの記事「アメリカ南部の州で人口が大幅に増加」でもご紹介しておりますのでぜひご覧ください。




【外国人購入者の存在が大きいフロリダの不動産マーケット】

------なぜ人口は増え続けているにもかかわらず住宅の販売が現在伸び悩んでいるのでいるしょうか?

フロリダの不動産は歴史的に、南米、ロシア、欧州、カナダなどの外国の買い手の存在が大きいので、世界的な景気の流れに左右される傾向にあります。特に高級住宅は実需層のニーズよりも、海外投資家に支えられています。
現在外国人投資家は、自国の通貨がドルに対して下落していることもあり投資に消極的になっていると言われます。ドル高と各国の通貨安、原油価格の下落、世界の経済混乱などを受け外国投資家の住宅購入意欲が低下し、フロリダはその影響を全米の他の州よりも大きく受けているようです。




全米、他州と価格の推移を比較

景気の影響を強く受けていることがよくわかるのが、このグラフです。例えばマイアミの住宅価格の推移(グラフの紫色)をみていくと、2006年までは一貫して価格が上昇しましたが、リーマンショックの影響を受けた後は全米住宅価格の平均(グラフの緑色)よりも大きく下落しました。一方ニューヨーク(グラフのオレンジ色)は、不景気の影響は受けたものの、下げ幅も小さく、落ちたあともすぐに価格が上昇しはじめました。



フロリダに本社を置く不動産会社なども住宅市場ブームの陰りを認めています。しかし前回のリーマンショック前と違い、今回はデベロッパーが新規プロジェクトの為に多額の資金調達等をしておらず、物件価格の割引なども柔軟に対応ができる為、リーマン後のような大規模な住宅市場崩壊にはつながらないと言われています。今後の住宅販売の行方が注目されます。

☆Today's English Word!

【外国人投資家】 Foreign investor
Foreign(外国の)に investor(投資家)を合わせ、「外国人投資家」という意味になります。
(例文)Foreign investors have pulled back as the value of their currencies has dropped versus US dollar.
(訳)外国人投資家は、自国通貨がドルに対して安くなっていることを受け投資を控えている。

written by Yoshiko Miyake