低税率国で知られるシンガポールで増税の論議がされています。 3月6日付けBusiness Times 1面で、副首相兼財務大臣が『将来的にあらゆる税金をあげる余地があり、現状の税率が変わらないという保証はない』と発言したことを大きく取り上げています。 シンガポールは個人所得税最高税率20%、法人税率18%と世界でも有数の低税率国として知られ、世界中の富裕層が所得税対策に移住をしていることでも知られています。 このシンガポールで、現在議論されているのは、この高額所得者に対する税率引き上げで...... Read More
前回は、今年の香港不動産マーケットについてコメントしました。今回は、香港と常に比較される対象であるアジアの金融都市シンガポールのマーケットと、そのマネーの動向を見てみたいと思います。 1月9日のシンガポールの経済紙Business Timesによると、昨年のシンガポールは、海外からの機関投資家の大規模ディールが一昨年より30%増える一方、国内のリテール取引は、前年にくらべ3%程度減った程度だったようです。 大型ディールを牽引しているのはアジア資本であり、その中でも中国本土マネーの存在感が圧倒的...... Read More
最近めっきりシンガポールの不動産マーケットは鎮静化しているように見えます。 というのも、2011年から政府の不動産投機抑制策が功を奏しており、今年始めの購入者追加印紙税(ABSD)の税率アップがさらにとどめを刺した感があります。その影響は、シンガポールドル高とマレーシアリンギット安などの要因もあり、シンガポールマネーはマレーシア、特にジョホールバル不動産に流れていることは、前回のブログでもご紹介しました。 ところで、本日のBusiness Timesに面白い記事が出ていました。不動産コンサ...... Read More
GW前の4月26日に、全住協(一般社団法人 全国住宅産業協会)新規事業部会主催のセミナーの講師を務めました。テーマは、東南アジアにおける海外不動産投資事情でした。http://www.zenjukyo.jp/new_info/index.php?type=event 会員企業は、日本の中堅の不動産デベロッパーが中心の協会ですが、連休前金曜日の午後にも関わらす、多数のご参加をいただきました。 全住協では、私自身2度目の講演で、2年前には、『中国不動産市場の現状とチャイナマネーの動向』という、...... Read More
マレーシアのデベロッパーによるロンドン発電所再開発の分譲案件がシンガポールで盛況
昨年末からのアベノミクス効果で、この1ヶ月で急速な円安が進んでおり、日本の投資家の視線が、国内株式や為替FX取引などに向っているようですが、ここシンガポールでは、相変わらず海外不動産への関心が強いようです。 シンガポールでは、年明け早々の先週末に新たな不動産投資抑制策が発表され、シンガポール不動産を購入する場合の追加印紙税(Buyer’s Stamp Duty。2012年12月に導入された)にさらに追加で5%を課す処置が即日実行されましたが、強いシンガポールドルに相俟って、より海...... Read More
先週金曜日(10月5日)、シンガポール金融庁(Monatary Authority of Singapore)が、新たに住宅ローンの規制を発表しました。 住宅ローンの最大の借入期間を35年の上限とし、30年を超える期間のローンまたは、65歳を超えて返済するローンについては、以下のような貸替率(LTV)を規定しています。 (1)既に他にローンの残高がある借入人は最大LTVは40% (2)他にローン残高が無い借入人は最大LTVは60% すでに、シンガポールでは、昨年に短期売買にかかる売り主...... Read More
アジアの富裕層(High Net Worth Individual)のライフスタイルに対応した物価インデックスがあります。 Julius Baer Lifestyle Index といい、スイスのプライベートバンクであるJulius Baerが、昨年8月に発表したもので、今年は2年目となるが、昨日公開されました。 アジアの富裕層のハブと言われる4都市(シンガポール、香港、上海、ムンバイ)での20アイテム(大学授業料、ビジネスクラスの航空運賃、4000sqfの高級住宅、ゴールドローレックスオ...... Read More
シンガポールで、先月から50年住宅ローンを地元大手銀行のUOBが取り扱いを開始した。 シンガポールの住宅ローンは、それまで35年が最長借入期間であったため、奇抜な商品として注目を浴びているが、発表直後から政府内でも一部批判が出ており、マーケットで物議をかもしだしている。 シンガポールの経済紙Business Timesが、8月16日に伝えたところ、政府の国家開発局(Ministry of National Development) が、国会議員の質問(不動産マーケット、特に公団住宅HDBへ...... Read More
最近、シンガポールの新聞紙上で、下駄箱住宅(Shoebox Home)論争が盛り上がっている。 下駄履きマンション(1階など低層部分がコンビニなどの店舗が入っているマンション棟)などという表現は日本語で業界用語としてあるが、下駄箱住宅とは、こちらでは50㎡以下の小振りな住宅のことを言う。昨今、シンガポールの住宅の高騰と、単身むけやカップル向けを想定した投資マンションの需要もあり、供給が急増しており、シンガポールのデベロッパーのトップがこの傾向について『非人間的住宅』と差別的な表現をしたのがき...... Read More
先日シンガポールで購入した日本ブランドのテレビがウンともスンともいわない状態となりました。スイッチが入らない状態です。 昨年4月にシンガポールに移ってきました。という話は、もうすでにしていますが、引っ越した際に新たにシンガポールで購入した某日本ブランドですから、まだ9ヶ月そこそこです。すぐに、同社のサービスセンターに電話をして、修理を依頼したところ、翌日にサービスマンが2人でやってきました。2人は、早速テレビを壁から外し、ねじをまわして背面部分をはずし、おもむろに持ってきた段ボールを開梱し、...... Read More